農作物と農作業の観察支援システム

岩手県紫波町立赤沢小学校の農業体験学習をフィールドとし、平成23年度から農地にWebカメラを設置して、遠隔地(教室)から農地の様子を確認できる農地モニタリングシステム(http://kansatu.net)を開発・運用している。平成23年度は農作物のみを撮影し、定期的(5時から18時まで1時間に1枚)に自動撮影された画像を閲覧できるシステムを開発した。平成24年度には、農地に人感センサ付きWeb カメラを新たに設置し、人感センサの検知信号を受信してから100秒間、毎秒1枚自動撮影できるシステムへと拡張し、農作業の自動記録も可能にした。また,「フィールドサーバ」http://www.elab-experience.com/fieldserver)を設置し、センシング機能を利用した環境データ(気温、日射量、土壌温度など)の収集も開始した。平成25年度からは、年間5万枚を超える画像データや毎分記録される各種環境データ(以下,圃場データ)を活用し、理科や社会などの学習内容に合わせた補助教材を生成することで体験を教科教育に展開(図3)する授業モデルを提案し、赤沢小学校で実施した。

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